すると、溜め息をついて
「もうさ、会って早々可愛いこと言うなよ……。マジで兎食べそうになる」
……あなたも来て早々変なこと言わないで下さい!!
「た、食べないで!」
そもそも食べるってなに!?
意味が理解出来てないぞ、私は……。
色々頭の中で戦っていると琉稀が私の手を掴んだ。
「ま、そうなる前にどっか行くか」
「あ、うん、行こう!」
そのまま、歩き出して私と琉稀は手を繋いでいる形になった。
蒼空のときは手を繋いだときにめちゃみちゃパニックになったけどそれでちょっと慣れたのかわりと大丈夫だ。
琉稀は私の歩幅に合わせて歩いてくれる。
歩くと時々私の方が身長が小さいから肩が琉稀の腕に当たる。
それが琉稀が隣りにいることを実感させられて妙にドキドキする。
いつも一緒に帰ってんだけどなぁ。
やっぱり、休日に遊ぶのって特別な気持ちになるんだね。


