今でも思い出すと顔が熱い……。
「ーーさ、おーーうーー」
今日も絶対なんかあるだろうし、ほんと緊張しちゃ……「兎!」
「ひゃっ!?」
大きな声で名前を呼ばれてビクッと体が跳ねる。
声の聞こえた方へ顔を上げると、
「なにボーッともしてんだよ?それに家の中で待ってて良かったのに」
いつもカッコいいけどさらにカッコいい私服姿の琉稀が立っていた。
「ちょっと、準備早く終わって待ちきれなくて……えへへ」
恥ずかしいけど隠す必要ないし本当のことを言う。
「…………」
ってあれ?琉稀が無言になっちゃった!?
もしかして、気合い入ってるって引いた!?
いつもよりもオシャレとかちょっとだけメイクしたりとか頑張って見たんだけどな……。


