私の家の前に到着する。 「じゃあ、琉稀また明日……」 少しだけバイバイするのが嫌だって思ってしまう。 そう言って家の門を開く。 「待って、兎」 そう言って突然掴まれた腕。 振り返ると真剣な顔した琉稀が私を見つめている。 「琉稀……?」 「オレさ、改めて言うけど、兎が好きだ」 急にそんな事言われると恥ずかしくなる。 「今日、余計に好きになった。オレこんなに女に惚れるの今までないから余計に兎が欲しいって思う」 目を逸らしたくなるけどなぜか逸らすことができない。