教室に戻ると麗奈ちゃんが待っててくれた。


「おかえりー、早かったわね？」

「うん！なんかね？今日は数学が出来てたから大目に見てくれたの」

「ふーん？良かったじゃない、まぁそれは蒼空のおかげね」



麗奈ちゃんに言われて気付いた。

いつもならもっと長く続くお説教。


それを今日は蒼空のおかげで説教も短縮、その上うとうとしてたものの今日の授業は結構理解出来てた。



「そうだね……蒼空のおかげだ」

「お礼くらいすれば？」

「しなきゃね……」

寧ろ、したい。

今は部活時間中だから待ってようかな。




「と、言いたいところだけど今日から琉稀先輩よ？」

これもまた麗奈ちゃんに言われて気付く。


「やばい！！」

待たせてるんだった！！