「全く……蒼空もそういう口実でずっと傍にいるってねぇ……」

「ん……、口実?」

眠すぎて話してることでさえ聞き取るのが難しい。


「なんでもないわ、早く行きましょ」

麗奈ちゃんはウトウトした私の右手を掴んで学校まで連れてってくれた。


私、一人で登校してたらどうなっていたんだろう……。

想像するととりあえず危ないことしか浮かばないのでやめておくことにしよう。




「ぬぅ~……」

「チビ兎、おは……っておい?」

「おや、すみぃ……」

そして学校に着いた私は椅子に座るなり速攻寝たのは言うまでもない。


蒼空の声が聞こえた気がするけども全く耳には何を言ってるかは届いておりませんでした。


「ったく……兎のばーか」