ーーガチャッ


「お取り込み中申し訳ございませーん!お疲れ様でした〜!!」



「ーーー〜っ!!」

「……チッ」



……マンガじゃお約束のパターンのやつだ、これ。


マンガではこんなことないだろうとか思ってたけど……


まさか、自分がそのパターンになるとは
……


しかも……は、恥かしい……。



琉稀はキスを出来なくて?か、よくわからないけれどちょっと不機嫌なオーラで私の手を握ってゴンドラを降りた。




「くっそー、ありえねぇ……」


やっぱり、不機嫌だ。

私は内心、ホッとしてる。


やっぱり緊張するし、まだ付き合ってるわけでもないし!

こんなの蒼空に知られてもまずいよ……。


「でも、ま……観覧車から普通に降りてこられてよかった」



「あ……」


そういえば、私……途中から景色見てなかったから自分がすごい高い位置にいたこと忘れた。