黒崎の奴隷の仕事は
3つ…

朝夕の出迎え
調達物などのパシリ

それから…



「んン…は…」

「もういいよ…葵」

そう言って私の唇から離れる黒崎


放課後
黒崎の欲求(?)を満たすこと…


これが私の主な仕事

といってもキスだけで…

それだけはなんとか約束してもらった



「じゃぁ…送れ…」

「ハイハイ…」

ため息をついて黒崎を自転車に乗せる

「安全運転でよろしく」

「――…」"生意気な"
そう小さく呟いて私は自転車をこぎ始めた



「黒崎はさー
なんでうちの学校来たの?」

帰り道…
ずっと気になっていた事を思いきって聞いてみた

「…なんで?」

「いやー…だってうちのテニス部弱小だし…」

「……」

「黒崎?」

「かっこいいから」

「…は?」

「弱小テニス部に天才が入るとかっこいいだろ?」

「なにそれーッ!!!」

どんだけ自意識過剰なんだ…


「煩いな…そうゆうお前はどうなんだよ?」

「私?」

ビックリして思わず振り返った

「わッ!!あぶねーッ!!!
ちゃんと前見ろよ!」

「あ、ごめん…」

再び前を向く

「で?私が何?」