「おいッ!!!マネージャーッ
何してるんだ!!!黒崎君にドリンク持ってこいッ」

突然黒崎に群がっていた一人が私に怒鳴った

……なんで私が…

額に青筋を浮かべながらも私は言うとおりスポーツドリンクを黒崎に投げ渡す

「…はい。どーぞ」

「あぁ、ありがとう」


「"お疲れ様"くらい言えねーのかよ。うちのマネージャーは」

さっき私に怒鳴った先輩がいやみっぽく呟く。

――…疲れてない人に、お疲れさまを言う必要はない。

心の中で皮肉をぼやいていた。

「しょうがないですよ、先輩。所詮シロートにはテニスの凄さなんて分かりませんから」

…はぁッ!


「シロートじゃないわよ!」

これでも私は中学ではそこそこ有名なテニスプレーヤーだった


高校上がると同時にやめてしまったけど…


私は何も答える事なくその場から離れた


あんなやつ大ッ嫌いッ!