ちなみに黒崎は私と同じ、高校一年"天才ルーキー"

そう呼ばれる黒崎は
世界ジュニア選手権に何度も優勝の経験を持つ天才プレーヤー

「本当に黒崎が来てくれてよかったよなぁ」
隣にいたキャプテンが呟く

「あんなやつ…ただの調子こきですよ…」

「あはは、葵ちゃんは黒崎が嫌いか?」

「えぇ…大ッ嫌いです」

爽やかな笑顔で私は毒舌を吐く


あんなやつ…テニスを遊びとしか思ってないんだから…

私は再び黒崎を睨んだ。