「で…どうゆうこと?」

部室の壁に寄りかかり私は黒崎に問いかけた





「…」

「騙してたの…ずっと」


騙して…
いいように私を使っていたの?


あの優しいキスも…



何の意味もなかったの…?






そう思うと涙が溢れた


「葵…俺…騙してたわけじゃない…」


「…え」


「…お前を嫌ってたとか…そんなんでもない…むしろ」


むしろその逆だよ…






その逆…?






「葵が…ずっと好きだった」