誰か他の人も居るだろうという期待は見事に外れ、ドアの音に少し驚いた顔をしている彼女の姿だけが目に映った…





『…』


「何か用?」


『あっ、えっと…担任の変わりに手伝いにきた…』



はぁー…私 なんで緊張してるんだろう



「なんで?」


『運悪く…今日、日直』


「フフッ、本当に運が悪いわね?」


『本堂さんはなんで?』


「なんでって、図書委員だもの?」





私は少しクラクラしていた

彼女が話しかけてくれた…

彼女が笑った…



なんで、こんなにも


嬉しいんだろう…