研究の果て

猫の目なのだから、当然猫が必要となる。

彼は200匹以上の猫を業者から借りた。



「こいつの目には何も見えないな…」

「こいつもだ」

「こいつも…クソッ」


彼は半ば諦めていた。

「もうこれで最後にしよう…」



「!」

すると、その猫の目で何か見えたような気がした。


「ちょっと良く見えないな…」



彼は顕微鏡を出してその猫の目を見た。

すると猫の目の中では宇宙が広がっていた。




「星が…綺麗だ…」