太陽の光り＊私の恋

「…私が高校二年生のとき、生まれて初めて彼氏が出来たんです。その人はいつも私を笑顔にしてくれて、悲しいときには慰めてくれて。もちろん、その人の周りには沢山の友達が居ました。その人の名前は小田木航平と言ってカッコいい幼馴染みだったんです。」


「……うん」


「航平と付き合って丸一年が過ぎ、高校三年生になった私達にある事件が起こったんです。」


「事件……？」


「ある夜、私の産みのお母さんがいきなり、お父さんを包丁で刺したんです。理由は、お父さんの浮気でした。お母さんは刑務所に入れられお父さんは亡くなり、私はお父さんの妹さん家に養子として引き取られました。同時に航平とも離ればなれになっちゃったんです。」


「………それで、航平さんとは別れたままなの？」


「はい。養子として引き取られた数日後に私から…離れました。」