「残念だったね〜」


みんな、あたしを励ましながら机を移動していった。


仕方ない。


あたしも移動しよう。


椅子を上げて、移動した。


「どうも〜」


先に移動してたあたしの天敵、工藤楓。


だめだ。


やっぱあたし、こいつ無理だ。


「ども。」


適当に返して、あたしは無愛想に座った。


「ねえ、これ見て良い?」


楓が指差してるのは、あたしの缶ペン。


プリクラがたくさん貼ってある。


「別に良いよ。」