「ねぇ!!あのさ、あんたらバレるから戻って。」




「いやだ!」



私が言ったらりくは即答した。



「あっそ。」



私はそう返事をしてちかの所に行った。



「寛貴たちなんだって?」





「あの人、寛貴って言うの?」





「知らなかった?」




「うん。まぁ行こ」




「うん。」


その瞬間ドアが開く音がした。


「やばっ!!!!」




「きた?」




「隠れよ。」



私達は隠れたからバレなかった。



でも、先生の怒鳴り声が聞こえた。



多分、りく達がバレたんだろう。




「あの、ばかっ」


ちかが言った。



「来ないかな?」


って言った瞬間足音が近づいてきた。



「え?きた!」




「静かに!」



あーバレるのは時間の問題だ。





と思ったら通り過ぎた。



だからその間に、教室に戻った。



皆は先生が来たと思ったのか振り向いた。




「セーフ!」


ちかが急に叫んだ。



みんなが口々に言った、
どこまで行った?
先生どこ行った?



ちかは皆に答えながら、自分の席についた。



「人気者だな〜」



私は誰にも聞こえないぐらい小さな声でいった。




つもりだった・・・。




「お前とは違ってな〜」



誰かが後ろから言ってきた。



声でわかった。



りくだ。



「なにか?」



私は返事が聞きたくなくてスタスタと席に戻った。


その時、丁度先生が入ってきた。




「おい。中多。さっきまで何処にいた」



バレてたか〜



「え?ここにおったよ」



私は立ち上がって答えた。


「おらんかったろーが」



私は質向上先生がうざくなって


「先生のかんちやろ」



私は座った。



「いや。確かにみた」




「せんせー。中多に時間潰さないでくださーい」



そう言ったのは、ちかだった。


少し苛ってきたけど、助けてくれたと思おう。



「まぁ・・・そうだな。」



と言って授業を続けた。



ちか、ありがとう!!!


と言うジェスチャーをした。


ちかは得意のどや顔をしている。



好きにさせとこ。




あれ?
今ふと思った。


さっき、りくがジェスチャーを見たって言ったよね?


って事は今のジェスチャーも・・・!!



勢いよくちかの方を見たらちかは寝ていた。



周りを見たら、寛貴とりくが2人で話している。


今気づいたけど、寛貴って人イケメンだなぁ。


すごい。


あっ

その笑顔はやばい!



私は前を向いた。



は〜ぁ。



あんなイケメンがいたなんて。


やばいな。




それから私は先生の話が終わるまで妄想に浸っていた。