「新田先生、少しきいてもらってもいいですか?」
そういって、少し顔を暗くさせ
俺の隣に座った
「え?どうかしましたか?」
「あの・・・生徒のことなんですけど・・・俺、なんかだめなんです」
そういって苦しそうに顔をゆがめる
「俺のほうを見て、顔をしかめる生徒がいるんです」
悲しそうな顔
「そうなんですか?」
めずらしい。先生は生徒にもとても人気なのに
「ええ。どうしたらいいのか・・・」
あまり軽率なことは言えないなぁ
「・・・えっとですね、その生徒と少しはなされてみてはいかがですか?」
「話す・・・ですか?」
「はい。そして、ちゃんとわかりあったほうがいいと思います」
「でも・・・話なんかしてくれるでしょうか?」
不安そうにいう篠崎先生は本当にいい先生だと思う
「きっと大丈夫です。先生の気持ち伝わると思いますよ?」
そういって微笑む

