鬼の姫君






     『お嬢さん、大丈夫?』



 
 その声はとても優しくてゆったりとした口調で



 たった今殺されかけていたことを忘れてしまうような



       暖かい声だった






  驚きの声を上げながら、私は再び目を開けた。



  そこに居たのは、本当に全く見たことが無い人。