鬼の姫君

「それより、速く買い物しよう?」



急がなければ、”ヤツラ”が出てきてしまう。




「そうだねぇ。土方さんも五月蝿いし」



「五月蝿いとは失礼だぞ総司。副長は正論しか言っていない」



「はいはい、土方さん大好き一君はわかったから、急ぐよー」


「ちょ、総司ぃ!俺を引っ張るなっての!!」




総司君は斉藤さんの言葉を聞き流して平助君の腕を掴んでそのまま走り出した。



元気のイイコトだ。


私はそんな3人を見て、笑いながら追いかける。




だけど、そんな私たちの後ろで太陽は既に沈みかけていた・・。