一時間目の算数でも、普段は遅刻や忘れ物といった、ペナルティを犯した人から優先して問題を解かされる。

だが、今日はそれがない。
いや、俺だけに対して罰がない。

ダイキは考えるフリをして、黒板の前につったっている。

たまにはこんな日もあるか。
運がある日だ。

二時間目も三時間目も、一回もさされなかった。

「ついてる、ついてる」

四時間目のチャイムが鳴る。
と同時に、校内放送が響く。

「雨天の為、本日の5年2組の体育は、体育館で行います。繰り返します、、、」

四時間目がきてしまった。
いくらついてるからといっても、体育はなくならないか。。

それにしても雨なんか降ってない。晴天だ。

他のみんなは、なぜかその事に疑問をもたずに体育館へ向かった。

俺もその後に続く。