無言で入れてくれたナツ。


ナツは高校生だけど訳あって一人暮らし。


「瀬戸、ちょっと来い」


「っうおっとっ。引っ張るなよ~」


ヘラヘラ笑う俺を容赦なく引っ張る彼女。でも身長差で腰が曲がる。いたいいたい~


「お、コタツじゃん~」

連れて来られたのはコタツのところ。


「私、今日は昼から友達と出かける予定だから」

「ん~?知ってる~」

テレビから流れるコントに笑いながら時間を過ごす。

ナツは特に笑わない。ってかあんまり感情を顔に出さない。
それは人によっては冷たく感じるだろうけど…

俺にとったら少し不器用なだけに思える。