抱き締めたナツが腕の中で暴れてる。

でもさっきのは反則だ、レッドカード並だ。


熱くなる頬をナツの髪に埋める。



めったに呼んでくれない下の名前。

この場面で言うか?普通…


しかもあんな勇気を振り絞った感じに言われりゃ……


「ちょっと離してって!!」


「ナツ、」


優しく呼んで耳元で
ーー甘く、囁く








「あんまり可愛いと食べちゃうよ?」


そして赤く染まった頬に優しくキスを1つ、落とした。





【★不器用な優しさ】end.