そこにある宇宙

「あのさあ」

 ルイは焦れた。

「あんた、一人で全部背負う気なの?」

「え?」

 疾風は間の抜けた表情でぽかんとしている。

 ルイがなぜ怒っているのか、全く分かっていない。

「関わった責任がある」

 頭を掻きながら言う。

「話を聞いた以上、知らないフリはできない」

「だったら!」

 もう限界だった。

 その発言が、ルイを更に苛立たせる。

「カリナに関わってるのは、あんただけじゃないんだから!」

 ルイ疾風の襟首をつかんでまくしたてる。

「自分一人で全部背負い込もうなんて、何格好つけてんのよ!」

 まくしたてるルイ。

「私は関わっちゃいけないの?そんなにアテにならない?」

 だんだん、言うことに脈絡がなくなっていく。

「私だって、私だってカリナに関わってるんだからね!」