「!風っ!」


「良かった…気がついたのね?」



風はゆっくり起き上がる

いつもの…俺達が知ってる風だった



「良かった…本当に、良かっーーアレ?」


安心した瞬間
足から力が抜けていった


「「大地!!」」


亜未が支えてくれたから、倒れることはなかったけど
そういえば…体中すごいダルい



「大丈夫?すぐ治すから。」


亜未のその言葉で、俺に光が纏う
治癒の魔法か


忘れてたけど、俺の体はすでに限界を越えていたらしい



「…ごめん、大地。」




風が俯いて言った



今までのこと…覚えてるのか?




「いくら我を失ってたからって…俺は大地を殺そうとした。
友達失格だな…。」



「…そんなこと言うなよ!!」