†Daichi's side†



「っ!!」



俺が避けたと同時に
右腕の袖が音もなく裂ける


瞬間、右腕から血が流れた



「…風。」



息を切らしている俺の目の前には
俺の知らない…風が立っている



…攻撃が早すぎて何も見えない



これが、魔族



魔界を治める力を持つ種族…?




「風、俺だよ…大地だ!わかんねぇのか?」



俺の言葉を無視して
一気に間合いを詰めてくる



「っ!」咄嗟に、俺は光の剣を出して
風の攻撃を受け止めた