聞き覚えのある声に
私は振り返った



「…父さん、母さん。」



息を切らして
私を見つめる、両親




「待ちなさい、亜未!少し頭を冷やすんだ!!」




「冷やすのは父さん達の方だよ。人間と魔物が死ぬなんて間違ってる!!

私はこんな計画止めてみせる…この意思は、変わらないから。」




これ以上家族を見ていられなくて
私はゲートの方に振り返った




「…今までありがとう、父さん、母さん。



それから…ごめんね。」




「亜未っっ!!」



「待って!!」



二人の声に立ち止まらずに




私はゲートの中に落ちていった