否定して欲しかった
何の話ですか?といつも通りに…
「…そうですよ。」
でも、レミエル様から出た言葉は
「私が起こしたんですよ、今回の事件。」
肯定の言葉に、私は息が詰まった
信じたくない
信じたくないけれど
レミエル様の瞳は…限りなく怖い
こんなレミエル様…わたしは知らない
「地底にある障気…そこに、ある薬を混ぜましてね。それに触れた魔物は、本能がより活性化されるんてですよ。」
「本能が活性化…?」
魔物の、本能…
「っ!じゃあやっぱり、千里を襲った魔物は正常じゃなかった…!??」
魔物の本能が高められていたなら
きっと魔物は我を忘れて、只ひたすら被害者を襲っていたって事…?
「ご名答。さすがですね。」
「…何で、何で滅ぼす必要があるんですか!?」
ずっと共存してきたのに
何で…
「君は、何故種族が3つもあると思いますか?」

