私の声を遮って
ううん、私の存在に気づかないまま
レミエル様は大臣にそう聞いた
「ハイ…。上級魔物、魔族にもあの薬の効き目は抜群です。
地上が血の海にのまれるのも、時間の問題かと。」
「思ったより上手くいっているみたいですね。」
瞬間、レミエル様は不適に笑った
「!」こっちを向いたレミエル様と目が合う
「おや…君は?」
「あっ…。」私は頭が真っ白になった
今、レミエル様が言っていた言葉が
頭の中を駆け巡る
「!お前…どこから入って「いいんですよ。」
「レミエル様!?」大臣はレミエル様を見る
彼は何も動じず、ただ私を見据えた
「聞いたみたいですね、さっきの話。」
さっきの話
私はギュッと拳を握りしめた
「本当に…本当にレミエル様が、今回の事件の黒幕なんですか?」

