ガチャ、とドアは開いた



「亜未!」


「どうしたの…?」



驚いた顔をする両親
でも、私はそれどころじゃなかった



「今…何の話をしてたの?」



私がそう聞くと、両親は顔を歪めた



人間と魔物を滅ぼす…?



今、確かにそう言ったよね…?




「人間と魔物を、滅ぼす?どういうこと…?答えてよ!!」





私の叫び声が部屋中に響き渡る
少し息が乱れた



「…落ち着いて、亜未。」


「そんな事聞いてない。ちゃんと質問に答えて。」





母さんは一度父さんを見た
父さんはため息を一度吐く



「…私達だって反対だ。だが、上が決めた。

魔物に人間を襲わせ、地上もろとも破壊させると。」