峯岸さんの声に俺はフッと我に帰る


「どうした?」


「…いえ。」


俺は首を横に振った

…何ボケッとしてんだ、俺
ちゃんと集中しねぇと…



「今から、俺達の力をここに放つ。それで穴を塞ぐんだ。」



「…ハイ。」



俺達は神経を集中させる

…例え、これと事件が関係あったとしても
俺達が塞げば…解決するんだ

そうすれば、亜未も悲しい思いをすることもないし


大地だって…自分の能力を責めることも無くなる


けど、時々思う


アイツの…大地の力は、この為にーー



「真田っっ!!!」



瞬間



振り返った俺の視界に、赤色が映った