「…どうですか、調子は?」



窓に視線を送りながら
男は扉の前に膝まついている男に聞いた



「一人目が現れてから…順調に第2、第3と現れています。
更に、地上にいた魔族も緊急召集されたと聞きました。恐らく、時間の問題かと。」



男の言葉に嬉しそうにフッと笑って



「…そうですか、ついに…。」



後ろに組んでいた腕をほどいて
窓に手を添えた




「では、そろそろ二段階目に入りましょうか…。」



我々のこれからの作戦に不可欠な存在



『彼女』は、こちらに帰って来ている…