†Fuu’s side †






「真田。」


昼少し手前の日曜日
客がまだ少ない喫茶店に入ると、窓際の席の奴が俺に手を振る



「…峯岸さん。」


俺は少し駆け足で歩いて、峯岸光輝さんの前に腰掛ける



「久しぶりだな。」



「お久しぶりです、元気そうですね。」


俺の言葉に峯岸さんは「当たり前だろ?」と笑った




峯岸光輝


俺の先輩であり、同じ魔族の一人
俺と同様に…時期魔界の王候補である



「にしても、地上は変わってねぇな。」


「峯岸さんが卒業したのは4年前でしょう?そんなんじゃ変わりませんよ。」



俺の言葉に「そうだな。」とテーブルにあったコーヒーを飲んだ


「で、話ってなんですか?」