†Daichi ’s side †



「ちょっとお前ら席つけー。」


ダルそうに入ってきた担任
俺達のザワツキは増した


…いつもなら帰りにSHR なんてしない筈
現に俺達はそれぞれ帰る用意をしていた

いきなり何だ?



「ついさっき、礼拝に行っていた天使一名が何者かに襲われ…死亡した。」



教室内のざわめきはピークに達した
皆、それぞれ信じられないように話し合う


天使が、死んだ?

しかも、誰かに襲われて?



「落ち着け、お前ら。」担任が声を張り上げる



落ち着けと言われても無理だ



俺達の世界は、犯罪なんて0に等しい位平和だった



それは、神を信じる天使達の影響で



毎年数える程の事件しか起きていない



しかも、殺人なんて絶対に起こらなかったのに…!