最初から、思い通りたったんだ



私達の意思で犯人を探して



私達で風を救って




私達で…ここに闘いに来ることを選んだのに




計画が狂ったと言っていた、大地が風をすくった事も



只レミエル様に魔族の身体を手に入れる機会を与えただけで




ずっと…手のひらの上で踊らされていたんだ





「うっ…。」そう悟った瞬間、頬に何かが伝った




何で…?




何で私は泣いてるの?



「君達はここまでよく頑張りましたよ。
大切なお友だちと共に…安らかに眠りなさい。」



『風』は魔法を詠唱し始めた


逃げなきゃ、そう思うのに


何故か身体は動かなくて…



「何で…何で動かないの?」



ポロポロと涙だけが零れていく



「「!!!」」