怖くて 咄嗟に目を瞑っていた …アレ? 何で…レミエル様は魔法を放った筈なのに… 恐る恐る目を開ける 私の目の前には、まるで護るように立ち塞がっている風の姿があった 「風!?」 何で…何で風がここに? 何が起こったか分かるより先に 風は片膝を着いた 「!風っ!」 最後の力を振り絞って 私は風の下に駆け寄った 「風、大丈夫…?しっかりし「気安く触らないでもらえますか?」