最初から、関係なかったんだ
天使とか、魔物とか、人間とか…
みんな、最初から心は同じだった筈なのに…
「レミエルの思い通りになんてさせるか…。地上は、俺が命を懸けて護ってみせる。」
追い詰められて
仲間もみんな失って
それでも尚、必死に生きようとしてくれた両親
その思いにも…答える為に
「…やはり、今回の事件はレミエル様の仕業か。」
「!じいさん、気付いてたのか!?」
風の言葉にじいさんは頷いた
「障気の異常な量も、その中に含まれている成分も…皆気付いておる。
しかし、今のわしにはどうすることも出来なかった。」

