気づいたら
俺は叫んでいた



「これくらい大したことない。風と、亜未の笑顔が見たくて、俺は…。」



俺は、どこか寂しくて
やっぱり、二人が居なきゃダメなんだって



俺には、二人が必要なんだって




「…ありがとう。」



消えそうな位の、風の声
風はゆっくり顔を上げた



「ありがとな、大地…!!」



涙を堪えて笑顔でそう言う風に
俺の方が涙が出そうになった



ずっと、会いたかった



二人に…ずっと…!!







「待ってた…二人を、ずっと。」




やっと、会えた





俺は久しぶりに笑った気がした