ガララララッ


「・・・・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・・・」


私は周りの視線を浴びながら自分の席に座った。

先生も周りの奴らも何も言わない

いや、言えないが正しいか・・・


私は世間一般じゃ、お金持ちのお嬢様だから。

何をしようと怒られない


朝遅刻しようが、勉強せずに寝てようが、私服で来ようが・・・


怒らないで見て見ぬふりをする。

周りが授業を再開するのを横目に、私は外を見ていた


グラウンドでは、私の一つ上の先輩である3年生がサッカーをしていた。


高校生にもなって汗掻いてまでサッカーするかな・・・


そんな思考を巡らせてると、机の中で何かが動いた気がした。


気になり中を確認すると・・・


「・・・ノート?」


見に覚えのないノートが入っていた。


普段は知らない物は捨てる


そう考えるはずなのだが、この時はなぜかこの浅葱色のノートに抱かれた自分がいた。


「・・・暇だし、日記でも書き始めるかな」







今思えば、
これが全ての始まりだろう。


真白と沖田の奇跡みたいな出逢いは・・・