気付きたくも無かった。

現実から目を背けたくなった。

離婚の話を聞かされた時から。

『お母さん達、離婚しようと

 思うんだけど』

そう聞かされたのは、

小4の頃。

まだまだ幼かったあたしには

本当に聞きたくもない話だった。

『弟達はまだ小さいから、

 話がまとまってから話そうと思う』

そう言ったっけ。

お母さんは。