「お邪魔します。」


「どぉぞ。

 ここ何年も お客は来てなくてのぉ。」


「そうなんですか・・・。」


「で 何のようじゃ?

 おっと。ちょっくら あったかい

 ココアでも入れてくるかな。」


「あ。

 ありがとう ございます。」


「話しながらで いいかのぉ?」


「はい。もちろんです。」


「でわ 聞こう。」





俺は そのお爺さんなら

信頼できる気がしたので

今までの 旅の流れを

全て 話した。