「もう手遅れだよ。」



麗羅は再び私をぎゅっと抱き締めた。



「これが俺から逃げれる最後のチャンスだったのにね。」



くすくすと笑う。



「もう一生、俺から逃がさないからね。美麗ちゃん。」



麗羅は、怖いと感じる時もある。


でも、私の全てを受け止めてくれる麗羅を私も受け止めたい。


だって、私だってもう手遅れだ。


もう、今更麗羅を嫌いになんてなれない。



「…ふふっ、上等。」



その言葉と、同時に麗羅から熱い熱い


熱を与えられる。