その姿は、綺麗だった。
泣いてる様に見えたけど、口元は笑みを浮かべて居た。
「綺麗…」
思わず、声が小さく漏れる。
それは充分に静かな公園に響いた。
麗羅がこっちを見ると、案の定目を丸くして驚いていた。
「ヤバイ、俺ついに幻覚まで…!?」
と、何時もの様にバカな声が聞こえた。
「何が幻覚よ!」
「はっ!?本物!?!?美麗ちゃん!?」
「本物に決まってるじゃない!!」
私は麗羅の所まで行って、麗羅の頬に触れた。
まだ、温かい涙をゴシゴシと乱暴に手で拭う。
「美麗ちゃん!!会いたかったよ〜!」
ガバッと私を覆う様にキツく抱き締められる。
その感覚を懐かしく、そして愛おしく感じた。
ぁあ、私、重症だ。


