繁華街はいつも通り騒がしかった。
そして、裸足でボロボロの私が通るとまた一層周りがざわつく。
目的地である、CLUB Rei に着くと、まだ午前10時なため開いては無かった。
「忘れてた…」
私はどうすれば良いのかと、店の前を右往左往していた。
その時だった。
トントンと、肩を叩かれ振り向くとそこには見たことなの無い銀髪ウルフカットのホストっぽい男の人。
「何々!美麗ちゃんじゃん!」
馴れ馴れしい喋り方にまたナンパかと思いスルーする。
「んー、釣れないねぇ。てか、その格好どうしたの?もしかして麗羅となんかあった?」
その言葉に私はその男の人に、目を戻す。
「やっぱ?図星?君意外と顔に出やすいんだねー!」
どっかの聞き覚えのある、図星という言葉に溜息をつく。
「とりあえず、中入って少し喋ろうよ。」
そう促され、渋々中に入って行った。


