ある日の朝。
「美麗ちゃん、ご飯だよ。」
美麗ちゃんの前にご飯の盛った皿を置くと、無言でご飯を食べ始めた。
「ねえ…、麗羅。」
久しぶりの美麗ちゃんの声に、何故だか緊張して動揺した。
「何…、どうした?欲しい物でもある?」
と、一見何も感じてない様に余裕そうに答えた。
「麗羅は私の何が好きなの…?顔…?体…?」
俺はその言葉に眉間を寄せた。
俺の表情を見た美麗ちゃんは震えて、すぐに寝室に入った。
俺は、美麗ちゃんの何が好きだったんだっけ?
一晩中、考えていた。
美麗ちゃんの眠る横顔を見ながら考えても、答えは見つからなかった。


