私はサングラスをズラして目をチラリとコウさんに見せた。
「は!?何でお前がここに!?」
「ちょっと、そんな大声出さないでよ!」
思わず、立って叫ぶコウさんを直ぐに手を引いてソファに座らせる。
「何でここまで来たんだよ!」
「えっと、たまたまとおりかかってホストクラブがどんなもんかなーっと。」
「はぁ?そんな馬鹿だったっけお前。」
にしてもこの対応は対応でムカつくわね
前までのスマートなコウさんとあまりにも違いすぎて。
「ぜーったい、バレるなよ。麗さんだけには。あと三十分もしたら外に出る。」
直ぐ出たらそれもそれで怪しまれるからな、と付け加えた。


