中は私が想像するホストクラブとはどこか違った。


ギラギラと目に悪い照明とかがあってもっと派手なものだと思っていたけれど…


ここはどちらかというと上品って感じ。


西洋の貴族が住んでいる様な、クラシックな内装で、家具とかもレトロを感じさせるものがチョイスされていた。



「「お姫様、ようこそCLUB Rei へ。」」


何人かのホストが深くお辞儀をすると、そのまま、奥へと導かれた。



コウさんと一緒に二人掛けのソファに、腰を下ろした。


ちょうどこの席は周りからの死角になっていてあまり見えない位置だった。



「姫は、何が飲みたいですか?」



営業モードでニコニコするコウさんを無性に殴りたい。


というか、本性を知っているせいか、その喋り方にイライラした。