私はガックリと肩を落とし、諦めるしかないと、また来た道を戻ろうとした…。



その時


【CLUB Rei】



筆記体で描かれたライトブルーの蛍光文字。

チカチカと光るその文字を見ているこちらの目がおかしくなりそうだ。



【Rabit】のこんなにも近くに麗羅が居るなんて気付かなかった。



CLUB Rei


そこは有咲麗が代表とする、この街No.1のホストクラブ。


と風の噂が言っていた。


私は興味本心で近付いた。

入ってく人はいかにもと言った夜の世界の住人らしき人ばかり、私は中がどうなっているのかというほんの少しの好奇心が私を動かした。



でも、ここらで悪い意味で有名な私を入れてもらえるはずが無い。

入ったとしても、麗羅に気付かれたら追い返されるに違い無い。



私はちょっとした変装をすることにした。


空かさず、近くのコンビニに入った。