おっと、もうこんな時間だった。



早く美麗ちゃん迎えに行かないと。



俺は最終関門の指紋認証システムにこの階の誰か知らない住民の勝手に作った指紋シートを翳した。




“認証完了しました。″




機械のお姉さんの声と共にドアが開かれた。



そして、651号室を目指し更に奥へと足を進めた。