そしてエレベーターに乗り最上階86階のボタンを押すと一気にエレベーターは急上昇。




チンッ




着いた合図の鐘が鳴るとエレベーターのドアが開く。



そして、エレベーター前で俺を出迎えてくれたのは美麗ちゃん……




というのは願望。




「今日のスケジュールは?」


「10分後に、バイトに向かうみたいで、10時にバイト先を出て、家に着くのは10時30分くらいです。」


「わかった。じゃあ、今日はもう出ちゃっていいから。」



「はい、わかりました」




深く一礼してエレベーターに俺と入れ替わりで入り帰って行った。



あいつはいつも俺に美麗ちゃんの状況を伝えてくれる俺の右腕的存在の藤堂レオ。



正直、こんな事頼むのも何か悪いけど俺の仕事上彼女を24時間監視するのは難しい。



俺が昔、路地裏で拾ってから一回も逆らったことないし嫌な顔一つしないでこの仕事も受け入れてくれた。