「って訳だ。此れがお前の未来だ。」


「……うああああ、嫌だよう。美麗ちゃんが人妻になっちゃったよう。いや、其れも其れで凄い良いけど…って俺以外は許しません!」



「じゃあ、麗羅お前はどうすれば良いと思う?」


「どうすれば…良い…か?」


「あぁ、簡単だろ?」



ニヤリと、伸が麗羅に笑を見せる。


俺はどうすれば良い?

美麗ちゃんが俺以外の男に触れられるなんて絶対嫌だ。


じゃあ……



「なんだ、簡単だ。」



いつもの麗羅の冷酷な瞳に戻る瞬間を、伸は見逃さなかった。



「…無理矢理奪っちゃえば良いんじゃん。俺の事しか見れない様にすれば良いじゃん。」



「良かった。此れで何時もの麗羅に戻った。ーー本当単純な奴。」


それでこそ、麗羅だ。


満足そうに伸は笑みを浮かべ静かに部屋を去った。