路地裏に出ると一直線で大きな道路に出る。
そして、道路の二つ目の信号で右に曲がり坂道を上がると其所は今となっては見慣れた彼女のマンション。
高級マンションだから、システムが結構固くて困る。
まあ、愛鍵作っちゃったから何の問題も無いんだけどね。
マンション前に立つ警備員に軽く、会釈して更に奥へと進むと第一関門。
ピピッ
鍵を読み取る場所にタッチすると自動ドアが勝手に開く。
そこにいつも見るお姉さんが通りまた軽く挨拶するとお姉さんは頬を染めながら挨拶を返す。
この、お姉さんも俺と同じ。
恋をしているんだ。


